最終更新日: 2020-06-16

無垢材は木目の美しさ、木の香りの豊かさで魅力がいっぱいです。それを使用した家具も人気があるのですが、購入後にトラブルになるケースもあります。無垢材は自然木のため湿度に影響を受けやすく、反り、縮みなどの副作用があります。それをそのまま家具にすると同様のリスクにさらされることになります。
それを防ぐのが ” 無垢材の加工 ” で合板、突板、化粧板など様々な様式があります。
合板、突板、化粧板は加工品のため無垢材のような自然な木目、豊富な木の香りがあるとは限りません。通販の場合、手に取ってみることが出来ないので「商品写真」に頼らざるを得ません。その為 ” 写真と違う ” などとがっかりすることもあるでしょう。
そこで木材の特徴やその加工法を知ることで ” 何を選べば良いか ” 分かるようにしました。是非一読し参考にしてください。
無垢材の魅力とリスクを知ろう
無垢材とは丸太から切り出したままの木のことを指します。自然な風合いで木目が美しく、木の香りも強く感じます。半面、加工していないことから「反りや収縮」がありそのまま家具にすれば変形リスクがあります。無垢材を選ぶ前に
自然な風合いが魅力の無垢材の家具はいつの時代にも人気です。木の香り、手触り、感触、たたずまい、どれをとっても人の生活には欠かせない安らぎを与えてくれます。しかし自然な風合いであるからこそ知っておくべきことがあります。それは木材の特徴です。自然木は模様、節の数、色合い等、一点一点異なり同じものはありません。そのため複数点購入しても同じ木目はなく、色合いも異なります。また湿度の影響を受けやすく ” 伸びたり縮んだりしながら時間と共に反って ” いきます。
それを軽減するために無垢材の加工、コーティングや塗装がありますので順番に見ていきましょう。
無垢材の加工

木材の反りを防ぎ、汚れを防ぎ、更にコスト削減にも貢献できる様々な加工があります。
◆集成材無垢材よりコストパフォーマンスに優れており品ぞろえも豊富です。木目模様が安定している傾向があります。
木材を貼り合わせたもので製品の安定性が図れます。
◆突板(つきいた)木の風合いを残しながら品質を確保します。効率を優先するケースもあります。
床材(フローリング)や室内建具(ドアや扉など)といった建材だけでなく、キッチンの扉や家具などの表面化粧材にも用いられているものです。
◆化粧板汚れに強くコストパフォーマンスに優れています。ナチュラルな風合いはなくなりますが、リアルっぽく見せる加工品もあります。
板状の製品にキレイな化粧加工をほどこしたもので「合板」や石こうボードをベースに、塗装・化粧紙・樹脂フィルムなどを張り付けたり印刷したりした板のことをあらわします。
これらの加工は製品の安定を図ることが出来る反面、自然木から段階的に離れていきます。
仕上げのコーティング

コーティングにも色々あり” 表面に塗膜を作るウレタン塗装 ”、自然の風合いを強く残す「オイルやワックスコーティング」のような” 表面に被膜を作らない仕上げ ”もあります。
ウレタン塗装は「氷の入ったグラス」を置いて水のリングが出来ても拭き取れば「あと」は残りませんがオイルやワックス仕上げは「あと」が残ります。
まとめ
無垢のまま加工も塗装もしなければ、木材は曲がり、汚れも目立ちます。適切な加工やコーティングを行えば奇麗なまま長く使っていけます。それは自然なテイストを残しながら長く使うことが目的です。木製の家具は使い込んむとビンテージ感がでてきます。 ” 時と共に木材の変化を楽しみながら使っていく ” と愛着が増していきます。
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※参考文献
化粧板、突板、MDF、天然木化粧繊維板