椅子のリメイク

普通の椅子をビンテージ風にリメイクした

エイジング加工でヴィンテージ家具を作る

既製の ” 折りたたみ椅子 ” をDIYすることでヴィンテージ家具にリメイクしようと思います。

行うのは ” エイジング加工 ” です。

長年使い込んだ木製家具は、古くなるにつれキズや凹みができたり、汚れて色あせもおこります。この使い込んだ家具のように味のある雰囲気を再現するのが「エイジング加工」です。

今回は新品の家具が経年劣化して古く見えるように人為的な加工を行います。

但し、ただ汚すだけでは、単に汚れた家具になってしまうので、センス良く加工する必要があります。

その為には規則正しいエイジング加工をしなければいけません。

そこで、誰にでも出来るように ” 普通の椅子をビンテージ風にリメイクする手順 ” をご紹介します。

[ エイジング加工についてはこちらの記事も併せてお読みください ]

リメイクのステップ|用具同時紹介

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1.元になる椅子を準備

理想では新規に椅子を購入するのではなく、既に家にある椅子にエイジング加工を施すことです。今回は椅子がなかったのでエイジング加工に向いている椅子を購入しました。

2.座面を養生する

椅子の座面にペンキが付かないようにマスキングします。

ここで頼りになるのがマスキングテープにビニールシートが取り付けてある便利な ” マスキングテープ付きビニールシート ” をご紹介します。

下の写真のように養生テープに55cmのビニールシートが取り付けてります。ビニールシートは薄くて破れやすいですがペンキから保護するには十分な耐久性を持っています。ビニールシートの長さのバリエーションは豊富でペンキを塗装する「アイテム」の大きさで判断します。

座面のPUレザーのギリギリから内側に向けてマスキングしていきます。ビニールシートが余り少し邪魔ですが束ねてテープで留めておきます。

3.やすりを掛ける

現在販売停止中です。
光沢のある塗装がしてあるためペンキが均等にのらないのでやすりを掛けます。光沢がなくなる程度にやすり掛けを行いますが、完璧なサンディングは必要ありません。ムラがあればかえって自然な仕上がりになります。
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手作業ではかなりの時間を費やすことになるので電動サンダーを使用します。TACKLIFE サンダーは強弱のメモリがあり、強めの5 or 6でサンディングを行います。塗装を剥がすと無垢の木肌が見えるようになりますが、8~9割木肌が見える程度のサンディングを目標にします。

TACKLIFEの丸形サンダーは椅子の脚や背もたれなど丸みがある部分でもキレイにサンディング出来ます。

4.ベースになるペンキを塗装

2色の塗料を椅子全体に塗装します。
初めに白を椅子全体に塗装します。数時間後完全に乾いたら青を刷毛で叩くように70%程度塗装します。

最初のペンキが完全に乾燥する前に次のペンキを塗装すると混ざってしまい、白と青のコントラストが出なくなるので気を付けてください。


ペンキを購入する際、容器に小分けしなくて済むように1L缶(946ml)をお勧めします。

5.再度やすりを掛ける

座る人

電動サンダーで本格的にサンディングします。このサンディングが仕上がりに影響します。

ベースで塗装した白、青の塗料の上から椅子の無垢の材質が見えるまでサンディングします。

この時ムラを作ります。ある部分は青を残し、ある部分は白を残します。

その為にサンダーのコーナーを使用して部分的に強くサンディングします。するとバラエティーにとんだ色ムラが作られます。


このムラの作り方にコツがあります。

上部に掲載したイラストをご覧ください。人が座っていますが、背中、脚、お尻など椅子と密着が強くなる部分を ” 強くサンディングする ” すれば長年使い込んだ椅子に見えるようになります。

たとえば上部の完成品写真の2番の「背もたれ、斜め」を見てください。背もたれの中央部分に背中が強く当たることを考え、強くサンディングしたので白と青の塗装はほとんどありません。

強くサンディングする部分は、四隅、コーナー、足掛けフロントの中央部分、など、椅子がダメージを受けやすい部分になります。

6.傷をつける

初めて傷をつける時は緊張します。ほんとに傷をつけて良いのか迷いますが、 ” 傷をつけることで使い込んだ椅子に見える ” ので大事な作業といえます。

5番で行った強くサンディングした部分を中心にキリ、ドライバー、などで傷を付けます。木のささくれが出来るほどにダメージを加えても問題ありません。

7.ワックスを塗装する


BRIWAX アンティークブラウン 又はやや明るいカラーで仕上げの塗装を行います。ワックスを付けすぎないように最低限の量で伸ばしながら行います。

8.ウエスでふき取る

余分なワックスを綿の布切れで磨いて終了です。


まとめ

如何ですか製作ステップお分かり頂けましたか。

エイジング加工の利点は上手くできなくてもやり直しが効くことです。そして何度も繰り返しやると自分なりのテクニックを身に着けることが出来ます。

「完成品」の写真(上部TOP)見ながらチャレンジしてください。以上 不明な点があれば以下よりお問い合わせください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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